婚活をしていると、こんなことを感じることはありませんか。「もっと積極的に連絡してくれたらいいのに」「もう少し私の話を聞いてくれたら…」「なんで察してくれないんだろう」。
お相手への期待が大きすぎて、がっかりを繰り返す。かといって「もう期待するのをやめよう」と決めたら、今度はお見合いそのものが楽しくなくなってしまった。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
私が仲人として多くの方を見てきた中で感じるのは、婚活で消耗している方の多くが、「期待する」と「期待しない」の間で揺れているということです。今日は、そのちょうどよいバランス、健全な距離感について、一緒に考えてみたいと思います。
期待することは、悪いことじゃない
お相手に「もっと話しかけてほしい」「自分のことをわかってほしい」と思うのは、ごく自然なことです。選択理論という心理学の考え方では、私たちには「愛と所属」「力」「自由」「楽しみ」「安心・安全でいたい」という5つの基本的な欲求があると言われています。
お相手に期待するのは、その欲求が働いているからです。特に「愛と所属」の欲求は、誰かとつながりたい、大切にされたいという気持ちにつながっています。これは弱さでも甘えでもなく、人間として自然な心の動きです。
期待そのものは問題ではありません。大切なのは、その期待がどんな「形」をしているかなんですよ。
「期待」が苦しさに変わる瞬間
期待が苦しさに変わるのは、「相手がこうしてくれないと、私は幸せになれない」という形になった時です。
選択理論では、この状態を「外的コントロール」と呼びます。相手を変えることで自分のニーズを満たそうとする考え方で、たとえば、「なんで返信が遅いの」と責めたり、「もっと気を遣ってくれたら」と愚痴を言ったり、無言でプレッシャーをかけたりするのがこれにあたります。
残念ながら、外的コントロールはほぼ逆効果です。相手を動かそうとすればするほど、相手は距離を置くようになります。そしてこちらはさらに不安になって、また相手を動かそうとする。このループが続くと、婚活はどんどん消耗するものになっていきます。
「期待しない」も、答えではない
では逆に「もう何も期待しない」と決めたらどうでしょうか。
確かに傷つく機会は減ります。でも、それと引き換えに、本当のつながりも生まれにくくなってしまいます。
私が見てきた中で、お相手に心を開かないまま、ただ「条件を確認する場」としてお見合いを続けている方は、なかなか成婚にたどり着けないことが多いです。それはそうですよね。出会いとは、お互いがある程度心の扉を開き合って初めて、温かいものが生まれるものだから。
「期待しない」という選択は、自分を守っているようで、実は幸せから遠ざかることもあるんですよ。
健全な距離感とは「自分にできることへの期待」
では、健全な距離感とはどういうものでしょうか。
私がよく会員さんにお伝えするのは、「相手に何かを求めるより前に、自分が何をできるかを考えましょう」ということです。
選択理論では、私たちが本当にコントロールできるのは自分自身の「行動」と「考え方」だけだと言われています。相手の言葉や行動を変えることはできません。でも、自分がどう応えるか、どんな雰囲気を作るか、どんな言葉を選ぶかは、自分で決めることができます。
たとえば「なぜ連絡をくれないの」と思うなら、「自分からどんなメッセージを送ったら、相手も返しやすいかな」と考え方を変えてみてください。「もっと話を聞いてくれたら」と思うなら、「今日は相手の話を引き出せるような質問をしてみよう」と行動を変えてみてください。
こうすることで、期待は「相手への要求」ではなく「自分へのチャレンジ」に変わります。これが健全な距離感の出発点です。
婚活で実践する3つのヒント
最後に、実際のお見合いや交際で使える具体的なヒントをお伝えしますね。
ひとつめ。「こうあってほしい」を「こうありたい」に言い換える。
「相手に話を合わせてほしい」ではなく「自分が相手の話に興味を持って聞こう」。視点をほんの少し自分に向けるだけで、お見合いの空気は変わります。
ふたつめ。期待の「サイズ感」を小さくする。
「次のデートで好きになれるかも」くらいの小さな期待を積み重ねる方が、心が疲れにくいです。大きな期待を一度に持つと、叶わなかった時のがっかりも大きくなってしまいますからね。
みっつめ。がっかりした時は「自分の欲求」を確認する。
「こんなことで傷ついてしまった」と気づいた時は、自分を責めずに観察してみてください。「あ、私はこういうことを大切にしているんだな」という発見が、自分の上質世界(心の中の理想のあり方)を理解するヒントになります。
「期待」と「期待しない」のあいだにある健全な距離感とは、相手を変えようとせず、自分の行動と考え方に意識を向けること。そのひと言に尽きると思っています。
期待することは自然です。ただ、その期待が「相手への要求」から「自分へのチャレンジ」に変わった時、婚活は消耗ではなく成長の場に変わっていきます。
成婚されていく方は、みなさん例外なく「相手をどう動かすか」ではなく「自分がどうあるか」に意識を向けていらっしゃいます。あなたもきっとそうなれます。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょうね。
BlissBridalでは、選択理論をベースにした婚活サポートを行っています。「期待と距離感」のバランスに悩んでいる方は、ひとりで抱え込まず、ぜひ仲人にご相談ください。お問い合わせフォーム、LINE相談、無料お試しマッチングからお気軽にどうぞ。






