「嫌われたくない」が婚活を苦しくする。愛と所属の欲求が空回りする時に読む記事

お見合いの前夜、「この人に嫌われたらどうしよう」と眠れなくなったことはありませんか。交際が始まってからも、「本当はこう思っているけれど、言ったら引かれるかな」と自分の気持ちを飲み込んでしまう。そんなふうに婚活をしていると、じわじわと疲弊していきますよね。

私が見てきた中で、こういった状態に陥りやすいのは、「愛と所属の欲求」がとくに強い方です。選択理論では、人間の行動は5つの基本的な欲求から生まれると考えます。そのひとつが「愛と所属の欲求」。誰かとつながっていたい、大切にされたい、仲間でいたいという気持ちです。この欲求はとても大切なものですが、婚活の場で少しこじれると、「嫌われたくない」という形で空回りを始めます。今日はそのしくみと、うまく付き合うヒントをお伝えしますね。

目次

そもそも「愛と所属の欲求」とは何か

選択理論の創始者、ウィリアム・グラッサーは、人は誰でも「愛と所属の欲求」を持っていると言います。誰かに愛されたい、受け入れられたい、どこかに属していたい。この気持ちは人として自然なものですし、パートナーを求める婚活とは、まさにこの欲求が動機の一部になっています。

ただ、この欲求が過剰に「嫌われること」への恐怖として現れると、行動がゆがんでいきます。相手の顔色ばかり伺い、自分の本音を封じてしまう。その結果、「ご縁があっても自分らしくいられない」という矛盾した状態が生まれてしまうんですよね。

愛と所属の欲求は強さそのものが問題ではありません。どの方向にエネルギーが向いているか、それが大切なんです。「つながりたい」という前向きな方向と、「嫌われたくない」という防御的な方向とでは、同じ欲求でも結果がまったく変わってきます。

「嫌われたくない」が生む3つのパターン

私が相談を受けてきた方々の中で、愛と所属の欲求が空回りする時によく見られるパターンが3つあります。

ひとつ目は「合わせすぎる」パターンです。お相手の好みや意見に全部乗っかってしまい、自分が何を好きなのかわからなくなる状態です。「どこか行きたいところはありますか」と聞かれても「どこでも」と答えてしまう。相手を良い人だと思いながらも、なぜかときめかない、という悩みを持つ方によく見られます。

ふたつ目は「先読みしすぎる」パターンです。まだ起きていないことを想像して、自分から可能性を閉じてしまいます。「こんなことを話したら重いと思われそう」「もっと若い人と比べられているかも」と、相手がまだ何も言っていないのに傷つき始める。この先読みの癖は、お相手の心を知る前に関係を終わらせてしまうことがあります。

みっつ目は「断れない」パターンです。気持ちが冷めてきているのに、「断ったら相手を傷つけてしまう」「もっと会えば変わるかも」と、自分の直感を無視して交際を続けてしまいます。引き際が判断できなくなり、両者にとって良くない時間が続いてしまうんですよね。

なぜ空回りするのか。仲人としての観察

成婚されていく方は、「嫌われたくない」という気持ちと上手に距離を取っています。どういうことかというと、「嫌われても大丈夫」と開き直っているわけではなく、「この人に誠実でいることが一番大切」という軸を持っているんです。

愛と所属の欲求は、本来「つながりたい」という温かい気持ちです。しかし「嫌われたくない」という形に変わると、それは相手への誠実さではなく、自分の不安を守るための行動になってしまいます。つまり、欲求のエネルギーの向き先が「お相手との本当のつながり」ではなく、「傷つくことからの逃避」になってしまっているんですね。

私の経験では、この気づきを得た方は婚活の質がぐっと変わります。お見合いでもデートでも、「この人ともっと仲良くなりたい」という気持ちで動けるようになるからです。相手の反応を恐れるのではなく、相手を知ろうとする姿勢に変わる。その変化は、表情や言葉ににじみ出るものなんですよ。

「嫌われたくない」から抜け出す3つの実践

1. 小さな本音を積み上げる
急に全部話す必要はありません。たとえばお茶の注文を「なんでも」から「甘いものが好きなので、おすすめはありますか」に変えるだけでいい。小さな本音を重ねるうちに、「自分の気持ちを伝えても大丈夫」という感覚が育っていきます。この積み重ねが、自分らしくいられる関係の土台になります。

2. 不安が来たら「今ここ」に戻る
「どう思われているだろう」という先読みの不安は、過去の経験や想像から来ています。そんな時は、「今、目の前のこの人は何を話しているか」に意識を向けてみてください。今この瞬間に集中すると、不安は静まりやすくなりますよ。選択理論でいう「行為」を変えることで、感情も少しずつ落ち着いてくるんです。

3. 「断ること」を練習する
婚活の場での「断る」は、相手への非礼ではありません。むしろ、明確な意思を持てる人だという信頼につながることも多いです。「今回はご縁がなかった」と感じたら、正直に仲人にお伝えください。それが自分を守ることにもなり、お相手への誠実さにもなります。断ることを恐れるより、自分の心に正直でいることのほうが、長い目で見て良いご縁を育てます。

まとめ。嫌われたくない自分を、責めなくていい

「嫌われたくない」という気持ちは、弱さではありません。誰かとつながりたい、温かい関係を築きたいという、とても人間らしい願いです。ただ、それが自分を消すことにつながっているとしたら、少しだけ方向を変えてみてほしいのです。

選択理論では、「人は常に自分の欲求を満たすために行動している」と考えます。あなたが婚活で感じる苦しさも、本当は「もっとつながりたい」という純粋な願いの裏返しです。その願いを、自分を消すことではなく、自分を見せることで満たしていく。そのシフトが、婚活の流れを変えていきますよ。

今日のご縁のどこかで、少しだけ自分の本音を出してみてくださいね。それが、本当の意味でのつながりへの第一歩になります。


BlissBridalでは、選択理論をベースにした婚活サポートを行っています。「嫌われたくない気持ちが強くて、なかなか前に進めない」というご相談も、ぜひお気軽にどうぞ。まずはお問い合わせフォームか、LINE相談からご連絡ください。無料お試しマッチングもご用意しています。

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